矯正治療は「歯並びを整えて見た目を美しくする」というイメージが一般的かもしれません。しかし、当院では見た目よりも「むし歯・歯周病予防」や「噛み合わせの改善」を重視しております。歯並びが良くなればブラッシングがしやすくなり、磨き残しが出にくくなります。また、噛み合わせが整えば、特定の歯に負担がかかりすぎないバランスのとれた口内環境を保つことができます。

最近は、「見た目の歯並びを短時間で治せる」被せ物の治療が人気ですが、歯の将来を考えると非常に危険です。なぜなら、被せ物を装着すると歯の軸が変わってしまい、噛むときにかかる力のバランスが崩れ、根っこが折れるリスクが高まるからです。被せ物は矯正治療よりも手軽なぶん、実は大きな危険を含んでいるのです。

矯正治療中は、むし歯や歯周病の予防管理と、被せ物の管理が大切です。当院では院長と矯正の認定医が2名体制で治療にあたり、治療中の管理の徹底はもちろんのこと、「歯並びの美しさ」と「最適な噛み合わせ」を両立する仕上がりを実現してまいります。

歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を装着してワイヤーを通し、引っ張る力で歯を移動させる矯正治療です。幅広い患者さまに対応可能で、歯を動かす力が大きいことが特徴です。見た目が気になる方には、目立ちにくい「ホワイトワイヤー」もご用意しております。

お子さまの矯正治療に用いる矯正方法です。拡大床を用いて顎の骨を拡大することができるため、歯を並べるスペースが確保しやすくなり、抜歯しない矯正治療が可能です。

歯並びは歯・唇・舌の力のバランスで成り立っています。「指しゃぶり」や「舌突出癖」などがあると、このバランスが崩れて「出っ歯」になってしまいます。また、一見問題がないように思えても、喋り方や唾の飲み込み方をよく観察すると、バランスの崩れが明らかになることもあります。特に近年は、知らない間に舌の使い方を間違えているお子さまが多い印象です。

当院では、矯正治療と併せて「口腔筋機能療法(MFT)」を実施することが可能です。これは、唇や舌の機能を鍛えることで、歯並びの悪化を防止・改善していく方法です。矯正の専門医と歯科衛生士が、ご自宅で取り組めるトレーニングを丁寧に指導いたします。